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リビング階段のメリットとデメリットは?

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更新日:2023/07/26

こちらの記事では、注文住宅を建てる場合に検討したい「リビング階段」について紹介していきます。リビング階段を設置する場合、メリットとデメリットの両面を知った上で設置するかどうかを検討すると良いでしょう。そして、リビング階段を採用する場合にはどこの場所に設置するかも重要なポイントとなってきます。

ぜひこちらの記事を参考にして、快適な間取りを考えてみてください。

リビング階段とは

リビング階段とは、その名の通りリビングに設置した階段のことです。階段の設置場所としては、廊下や玄関ホールが一般的ですが、近ごろではリビングに階段を設置することも多くなっています。

スタイリッシュな階段は、インテリアとしてリビングにアクセントを与えます。例えば、アイアンを手すりに利用したり、ステップは木目を生かしたてフローリングと揃えてみたり・・・。

吹き抜けであれば、通気性もよくリビングに開放感も与えます。雨の日は、段に洗濯物をかけて、部屋干しすることもできます。猫を飼っている場合には、キャットタワーのように猫の遊び場にもなり、ペットもリビングで楽しく過ごすことも可能です。

また、小さい子どもは、階段の上り下りが好きですが、家族が見守ることができます。二階に上がる際や、二階の子ども部屋などから外に出かける場合に、必ずリビングを通るため、お子さんがいる家庭にとっては、行動を見守ることができ安心です。

リビング階段のメリット

リビングを広く見せることができる

まず、リビング階段のメリットの一つ目として「リビングを広く見せられる」という点が挙げられます。階段をリビングの中に取り込むことで視覚効果によってリビングが広く見えるため、もしリビングが狭い場合には特に効果的であるといえるでしょう。

また、リビングが狭い場合には特に吹き抜けと組み合わせることによって、より部屋を広く明るく見せられます。

家族間のコミュニケーションが取りやすくなる

リビングに階段を設置した場合には、2階に部屋がある場合にも必ずリビングを通ることになります。

特に子ども部屋を2階に設置する場合には、家に帰って来て必ずリビングを通って自分の部屋に上がる形になるため、家族同士が自然に顔を合わせるという形になります。

このような形であれば日常的に声をかけやすくなりますし、2階に子どもがいる場合でもリビングから簡単に声を掛けられるため、コミュニケーションが取りやすくなるという点においてメリットがあるといえます。

階段の下の空間を有効活用できる

階段の下には必ず空間ができますが、リビングに階段を設置した場合にはその空間を収納スペースとしたり、テレビボードを置いたりして有効に活用できる、というメリットがあります。

また、キッズスペースを設ける、書斎コーナーを設けるといった使い方のほかにも、大切なペットのための空間として使うこともできるでしょう。それぞれのニーズに応じて空間を活用できるのも、リビング階段を設置するメリットのひとつといえます。

リビング階段のデメリット

冷暖房が効きにくくなる

リビング階段のデメリットとして挙げられるのが、空調が効きにくくなるという点です。

例えば暖かい空気は上にのぼる性質があります。寒い時期に1階で暖房を使ってもあたためられた空気が上にのぼってしまうためになかなか1階があたたまらない、ということが起きてしまいます。

そのため、家の断熱性能を気密性能について重視したり、シーリングファンやサーキュレーターなどをうまく使って部屋の空気を循環させることで、快適な室温にする工夫が必要になってきます。

においが伝わりやすい

リビング階段を設置した場合には、例えば料理をしているにおいが2階に伝わりやすくなる、という点もデメリットのひとつといわれています。

においの対策としては、例えばリビング階段をキッチンから離した位置に設置する、窓の配置を工夫することによってしっかりと換気行える設計にして、においが伝わるのを防ぐといった方法が考えられます。

各自のプライバシーを確保しにくくなる

リビング階段は、コミュニケーションが取りやすくなる反面、各自のプライバシーを確保しにくくなるといった面もあります。

例えばリビングにお客さまが来ている場合には、他の家族が外出したいと思ったとしても必ずリビングを通らなければいけないため、お客さまに気を使ってしまったりするケースもあるでしょう。

このデメリットに対しては、リビング階段の設置場所によって解決できる場合もあります。例として、リビング階段をリビングの出入り口近くに設置した場合には、リビングを通る時間を少なくできます。このようにすればお客様が来ていたとしてもあまり気を遣わずにリビングを通ることができるでしょう。

リビング階段のデメリットをカバーする対策方法は?

空調効率を意識する

家の断熱性や気密性を高める工夫をすることで、空調効率の悪さをカバーできます。外の気温に左右されにくい性能の家なら、冷暖房に過度に頼る必要がありません。樹脂サッシなどの高断熱窓の採用も検討してみてください。また、天井にシーリングファンを取り付けると空気が循環するため、冷暖房効率が高まります。サーキュレーターもいいでしょう。室内の空気循環を意識すれば、快適な室温を維持できます。

仕切りを工夫する

リビング階段は、2階に料理のにおいが伝わりやすいです。そのため、キッチンを階段から離れた場所に設置するのがおすすめ。キッチンには窓を取り付け、部屋ににおいが伝わりにくくするといいでしょう。また、ソファなどの家具の位置を工夫することで、においの伝わりを抑えられます。階段下のスペースに収納を作る、仕切り扉を設置するといった、間に設置する物でにおいを遮断することも検討してみてはいかがでしょうか。

階段の位置を考える

リビング階段は、家族と顔を合わせられることがメリットですが、顔を合わせたくないときでも顔を見なければいけないというのはデメリットでもあります。また、来客の際、部屋から出ると必ずお客様と顔を合わせなければいけません。特にトイレに行くときにお客様に会わなければいけないのは、お互いにストレスです。階段の位置をリビングの中心ではなく端に設置するなど、玄関、トイレ、風呂場、個室それぞれの動線を考慮してください。位置の他にも、形を工夫することでスムーズな動線になるかもしれません。

リビング階段の事例を紹介

 開放的なリビング階段

リビング階段1

スケルトン階段を設置することで、リビングが立体的にすることが可能。スケルトン階段の場合、吹き抜けになることが多いため、リビングの空間に、広がりがでます。また、リビング階段は、階段を、単に階をつなぐものとして、終わらせません。抜け感があるスケルトン階段は、光や風を効果的に取り入れることができ、さらにスタイリッシュなデザインは、インテリアにもなるのです。スケルトン階段が作り出す、快適なリビングは、そこに暮らす人も、訪れる人も、心身ともにリラックスでき、人の集まる癒しの場所に。また、蹴込のある階段では、部屋を圧迫し、リビングの一部は使用できない場所になってしまうこともありますが、スケルトン階段は、階段の下も、有効に利用することができます。お気に入りの絵を飾ったり、ライブラリにするなど、趣味の空間にすることもできます。

光と緑があふれる階段

リビング階段1

一階のリビングにある大型サッシは、自然光をあますことなく取り入れ、ゆるやかなカーブをえがく階段を、やさしく照らします。階段は、サッシに沿うように配置、存在感のある階段ながら、マンションのバルコニーなどにも採用されるガラス手すりにしたことで、サッシから入る光を通し、圧迫感を与えません。また、吹き抜けの場合、二階の光が一階に届くことが多いですが、こちらは、一階の光を、上階に存分に届けることができます。観葉植物も、ガラス手すり越しに、階段を緑に彩り、まるで、庭園の中にいるかのよう。一日のはじまりに、階段を降りる時も、一日の終わりに階段を上るときも、日々のストレスを忘れて、気持ちを切り替えることができるでしょう。

 陽の当たる、屋上へ向かう階段

リビング階段1

リビングダイニングの奥に配置された階段は、シックで、スタイリッシュ。まるで、現代美術のミュージアムのように、リビングを格上げしています。無駄のないデザインながら、手すりには丸パイプと丸鋼を使用するなど、細かいとろこまでこだわりが感じられます。余計なもののない、すっきりとしたリビングダイニングに、シンプルな階段が、都会的な空間を創り出しています。また、スケルトン階段下に、お気に入りのものを並べることで、くつろぎの時間を演出するプライベート空間として、利用しています。リビングダイニングは、来客をもてなす公的な場所になることもありますが、趣味のものを階段下にディスプレイするのであれば、必要以上に、主張することもないため、生活を感じさせない、ホテルやレストランのようなもてなしも可能です。

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階段一筋70年
日本の高層ビル8割の階段を手掛ける
横森製作所

世界的にも珍しい鉄骨階段専門のメーカーとして、200メートルを超える日本の高層ビルの約8割(TOP50のうち41)で階段が採用される(※)など、階段の品質を高く評価されています。
その技術を住宅用にもいかんなく発揮し、デザイン性・耐久性に優れたフリーカスタマイズインテリア階段「システア」が開発されました。
階段の設置だけではなく、図面の正確性、階段設置における注意点など、使う人のことを考えた提案が多くの設計士・メーカーに愛されています。 ※参照元:横森製作所(https://www.yokomori.co.jp/about/)2022年4月11日調査時点

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