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鉄骨階段のメンテナンス・塗装・サビ対策

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更新日:2025/02/28

鉄骨階段は、そのデザイン性と耐久性から多くの建築物で採用されています。しかし、鉄はサビや腐食のリスクがあるため、定期的なメンテナンスが不可欠です。適切なメンテナンスを行うことで、美観と安全性を長く維持することができます。

本記事では、鉄骨階段のメンテナンス方法、塗装のポイント、そしてサビ対策について詳しく解説します。

Why

鉄骨階段がサビやすい理由

鉄という素材の特性

鉄は、空気中の酸素や水分と反応して酸化しやすい性質を持っています。特に湿度の高い環境では、サビの進行が早まります。

サビ(酸化鉄)は、鉄の表面に形成され、時間が経つにつれて内部にまで進行します。サビが進行すると、鉄の強度が低下し、最悪の場合、階段の破損や崩壊につながる恐れがあります。

日本の気候と鉄骨階段

日本は湿度が高く、降雨量も多いため、屋外に設置された鉄骨階段は特にサビやすい環境にあります。さらに、海沿いの地域では、塩分を含んだ風が鉄に付着し、サビの進行を加速させる「塩害」の影響も受けやすいです。

冬季には、気温差による結露が発生し、鉄骨階段に水分が付着しやすくなります。これもサビの原因となります。特に寒冷地では、道路に撒かれる融雪剤(塩化カルシウムなど)が鉄骨階段に付着し、サビを促進する可能性があります。

木製・コンクリート製との比較

鉄骨階段は、木製やコンクリート製の階段と比較して高い強度とデザインの自由度を持っています。しかし、サビに対するメンテナンスが欠かせません。

木製階段はサビの心配がないものの、湿気やシロアリ被害に弱く、定期的な防腐処理や交換が必要です。

コンクリート製階段は、サビの問題はありませんが、経年劣化によるひび割れや表面の剥離が発生することがあります。これらの補修には専門的な技術と費用が必要です。

一方、鉄骨階段は適切な防錆処理と定期的なメンテナンスを行うことで、長期間にわたり美観と機能性を維持できます。

Basics

鉄骨階段のメンテナンスの基本

定期的な点検と清掃

鉄骨階段の寿命を延ばし、安全性を確保するためには、定期的な点検と清掃が重要です。以下のポイントを定期的にチェックしましょう。

清掃は、柔らかい布やブラシを使用してホコリや汚れを取り除きます。水拭きの後は、乾いた布でしっかりと水分を拭き取ることが大切です。

メンテナンス費用の目安

鉄骨階段のメンテナンス費用は、作業内容や規模によって異なります。以下に一般的な費用の目安を示します。

費用は、階段の大きさ、サビの進行度、使用する塗料の種類などによって変動します。定期的なメンテナンスを行うことで、大規模な修繕を避け、結果的にコストを抑えることができます。/p>

Knowledge

鉄骨階段の塗装に関する基礎知識

塗装の役割と必要性

鉄骨階段の塗装は、以下の重要な役割を果たします。

塗料の種類と特徴

鉄骨階段の塗装には、使用環境や目的に応じた塗料を選ぶことが重要です。以下は主な塗料の種類とその特徴です。

塗料の種類 特徴 適用環境
ウレタン系塗料 耐候性が高く、塗膜が柔軟でひび割れしにくい 屋内・屋外どちらも可
エポキシ系塗料 防錆性が高く、下地用塗料として優秀 屋外、特に錆びやすい環境
フッ素系塗料 高耐久で紫外線に強いが、コストが高め 屋外、高耐久を求める場合
シリコン系塗料 汚れがつきにくく、耐水性に優れる 屋外、湿気が多い場所
アクリル系塗料 低コストでDIY向きだが、耐久性が低い 屋内、小規模な補修向き

塗装の工程

塗装は正しい手順で行うことで、耐久性を向上させることができます。以下の工程で塗装を行いましょう。

Point

サビ対策のポイント

サビの発生を防ぐための工夫

サビを予防するには、以下のような工夫が有効です。

既に発生したサビの除去方法

もし鉄骨階段にサビが発生した場合は、早めに対処することが大切です。以下の方法でサビを除去できます。

防錆塗料やコーティング剤の活用

鉄骨階段のサビ対策には、防錆塗料だけでなく、防錆コーティング剤も有効です。

Summary

まとめ

鉄骨階段は、強度とデザイン性に優れる一方で、サビのリスクを抱えています。長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

鉄骨階段のメンテナンスを怠ると、安全性に関わる重大な事故につながる可能性があります。日々の点検と適切な対策を行い、美観と安全性を維持しましょう。

また、サビが進行しすぎた場合は、専門業者に相談することも大切です。定期的なメンテナンスを行い、鉄骨階段を長く安全に使用しましょう。

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階段一筋70年
日本の高層ビル8割の階段を手掛ける
横森製作所

世界的にも珍しい鉄骨階段専門のメーカーとして、200メートルを超える日本の高層ビルの約8割(TOP50のうち41)で階段が採用される(※)など、階段の品質を高く評価されています。
その技術を住宅用にもいかんなく発揮し、デザイン性・耐久性に優れたフリーカスタマイズインテリア階段「システア」が開発されました。
階段の設置だけではなく、図面の正確性、階段設置における注意点など、使う人のことを考えた提案が多くの設計士・メーカーに愛されています。 ※参照元:横森製作所(https://www.yokomori.co.jp/about/)2022年4月11日調査時点

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