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スケルトン階段(オープン階段)とは

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更新日:2023/10/12
目次
Table of Contents

Skeleton

スケルトン階段とは

スケルトン階段とは、階段の踏み板とそれを支える骨組みだけでつくられている階段です。「オープン階段」「ストリップ階段」「シースルー階段」とも呼ばれます。

普通の階段は、踏み板同士が「蹴込み板」と呼ばれる垂直方向の板でつながっていますが、スケルトン階段にはこれがなく、踏み板同士の間に空間ができるので、階段の下や向こう側が見えるのが特徴です。

見た目が軽快で、リビングに設置しても圧迫感がない・インテリアを邪魔しないことから、リビング階段として特に人気です。

Merit・Demerit

スケルトン階段の
メリット/デメリット

メリット

デザイン性が高い

スケルトンが特徴であるらせん階段は、インテリアとしても楽しめることが、大きな特徴です。スケルトン階段の場合、階段を設置したリビングや玄関などと、同じ空間に存在することになります。したがって、階段自体のデザインを、設置した場所と調和させることで、美しいオブジェのようにもなるのです。また、スケルトン階段は、手すりや板の素材次第で、印象が変わるため、木材以外に、アルミ、アイアン、など多様な素材の中から、設置する場所に合ったものを選んだり、組み合わせるなど、デザインの選択肢も豊富です。

 風通しがよく光が入りやすい

スケルトン階段は、蹴込がないデザインのため、通常の四方に囲まれている階段と比べて、通気性が高く、また、採光性にも優れています。窓がなく、閉鎖的な玄関であっても、スケルトン階段にすることで、二階からの光を取り込むことができ、明るい印象になります。また、二階の窓を開ければ、玄関まで、風が流れてきて、新鮮な空気で来客を迎えることができるのです。また、リビング階段をスケルトン階段にすると、一階に窓が多く取れない場合でも、開放感のある空間を作り出すことができます。

デメリット

費用が高い傾向がある

スタイリッシュなスケルトン階段ですが、そのデザイン性と安全面の両立を実現するためには、構造や素材の制限があり、費用が高額になりがちです。強固な構造のスケルトン階段にすることで安心して暮らせますが、家を新築した場合は、他にも物入りで設置費用が負担になることも。例えば、スケルトン階段を、オーダーメードでなく、既製品の中から選ぶと費用を抑えることができます。また、木造のスケルトン階段であれば、鉄骨のものより手ごろな価格で設置できます。

冷暖房の効率が下がる傾向がある

スケルトン階段を設置すると、一階と二階が吹き抜けになることが多く通気性が良くなります。一階と二階がオープンな空間になり、空気が循環することは、メリットでもあるのですが、冷暖房を使用した場合は、普通の階段と比較すると効率が悪くなります。冬、暖房を一階のリビングで使用すると、温かい空気が二階へ上がってしまったり、逆に、夏、二階で冷房を使用した場合は、冷たい空気が一階に流れてしまったり。光熱費の問題は、断熱材を入れる、または、高気密住宅にするなどといった対応で、対策をすることができます。

スケルトン階段の費用

通常の階段と比較すると、費用が高額になることが多い、スケルトン階段。一般的に、普通の階段は、蹴込があり四方が囲まれているデザインのため、スケルトン階段より、頑丈で安全性が高いです。一方で、デザイン性に優れたスケルトン階段ですが、蹴込がなく、落下のリスクなど、安全面では普通の階段よりも、劣ってしまいます。そこで、スケルトン階段の安全面を強化するためには、強度の高い素材を、構造部分に使用するなど対策が必要です。強度の高い素材は、費用が高額であるため、スケルトン階段全体のコストが上がることになるのです。また、スケルトン階段の種類は、「直階段」、「かね折れ階段」、「らせん旋階段」などさまざまですが、スケルトン階段の種類によっても、費用がかわってきます。「直階段」は、上から下へ真っすぐにつながっているため、設置コストを抑えることができます。一方で、途中の踊り場で90度に折れ曲がる、「かね折れ階段」は、その構造により、ややコストが上がります。「らせん階段」の場合も、コイルに要な形状から、直階段に比べて、段数が多くなるため、設置費用が高くなります。

Construction example

スケルトン階段の事例を紹介

インテリアの一部のようなスケルトン階段

施主の憧れだったというスケルトン階段。1階から2階、2階から3階まで階段が重なっていますが、階段横の窓とスケルトンのお陰で暗さがなく、明るい階段になっています。
リビングから見える階段はインテリアの一部になっています。

スケルトン階段の事例
スケルトン階段の事例

画像提供:横森製作所・システア

外から見える、おしゃれ階段

2階の天井まで続く大開口の窓から、おしゃれなスケルトン階段が覗く住まいです。 外観にアクセントを与えるとともに、窓からは階段に光が射しこみ、常に明るく照らしてくれます。 階段を上り下りする際に、風景を眺めながら気分転換することもできるでしょう。 窓近くに階段がなくても、リビング奥の階段が映り込むよう工夫してもおしゃれ。 展示場の公式サイトには、夜のモデルハウスの写真も掲載されていますが、家の灯で階段が照らされ、なんとも神秘的です。

スケルトン階段の事例
スケルトン階段の事例

シャープに「見せる」

リビングで圧倒的な存在感を放っているスケルトン階段。真っ黒なスチールが、木質のステップとフローリングに対してアクセントになっています。折り返しがあるデザインも、芸術作品のように美しく、印象的です。

スケルトン階段の事例
スケルトン階段の事例

当サイトのスポンサーである鉄骨階段専門のメーカーの横森製作所にも、スケルトン階段の魅力を教えていただきました。

from Specialist
横森製作所より
空間に映えるインテリアの一部

スケルトン階段の魅力は、やはり光と風を通すところと、デザイン性ではないでしょうか。

近年では住宅性能(強度や断熱効果)の向上で広いリビングや吹き抜けを設ける間取りも多く、空間に映えるインテリアの一部として人気があると思います。

たしかに建設技術の向上に伴い、間取りも自由度が高まり、階段が「昇り降りするだけ」のものではなく、デザインも楽しめるものに変化しています。

アイディアや工夫次第で、いろんな“階段のある風景”が楽しめるはず!ぜひ、当サイト【鉄骨階段Museum】に掲載の事例も参考にしてください。

そのほかの事例も、以下のページに掲載していますので、ぜひ、ご覧ください。

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取材協力 取材協力
階段一筋70年
日本の高層ビル8割の階段を手掛ける
横森製作所

世界的にも珍しい鉄骨階段専門のメーカーとして、200メートルを超える日本の高層ビルの約8割(TOP50のうち41)で階段が採用される(※)など、階段の品質を高く評価されています。
その技術を住宅用にもいかんなく発揮し、デザイン性・耐久性に優れたフリーカスタマイズインテリア階段「システア」が開発されました。
階段の設置だけではなく、図面の正確性、階段設置における注意点など、使う人のことを考えた提案が多くの設計士・メーカーに愛されています。 ※参照元:横森製作所(https://www.yokomori.co.jp/about/)2022年4月11日調査時点

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「そこにない未来を創る」をビジョンにIT事業と語学事業の提供を通じて、異なる文化や言語を持つたくさんの“人と人との出会いの場”を創出しているZenken株式会社。
その中の「レジデンス編集チーム」では、注文住宅をはじめ、皆さんの理想の暮らし・住まいを実現するためのコンテンツを多数手がけています。
「鉄骨階段Museum」では、部屋をつなぐだけではない、新たな階段の魅力を発見できるメディアとして、皆さんの暮らしに、彩りを添えられたらと思っております。