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アイアン階段の印象は、フレームだけでなく踏板(ふみいた)の選び方でも大きく変わります。踏板は毎日足を乗せる場所ですし、目に入る面積も広いため、選ぶ素材や色によって空間全体の雰囲気ががらっと変わってしまうことも。
とはいえ、いざ選ぼうと思うと、無垢材と集成材の違いや樹種、厚みや色の組み合わせなど、迷うポイントは意外と多いもの。ここでは、アイアン階段の踏板を選ぶときに知っておきたいポイントを、素材・厚み・色の3つの視点から紹介します。
アイアン階段の踏板には、大きく分けて3種類の素材が使われます。それぞれ見た目や踏み心地、価格帯が違うため、まずは特徴を確認しておきましょう。
1本の木から切り出した天然の板を使うのが無垢材。木目や節、色ムラに個性があり、経年で味わいが深まるのが魅力です。踏み心地がやわらかく、素足で歩いても冷たさを感じにくいのもうれしいポイント。
ただし、水分や湿度で反りや割れが出やすい面もあります。価格も集成材より高めになるため、「傷や変化を味として楽しめる」という方に向いている素材でしょう。
小さな木材を接着して1枚の板に仕上げたのが集成材。無垢材より反りが少なく、価格も抑えやすいのが強みです。表面に突板(薄い無垢材のシート)を貼ったタイプもあり、無垢材に近い見た目に仕上げられます。
コストと安定性のバランスがよく、住宅のアイアン階段では最も多く採用されている素材。「無垢材にこだわりはないけれど、安っぽくは見せたくない」という方に特におすすめです。
踏板もすべて鉄で仕上げるタイプ。無機質でシャープな印象になり、モダンな空間や工業的な雰囲気にはよく馴染みます。ただし、冬場の冷たさや足音が気になりやすい点は覚えておきたいところ。
住宅ではあまり多くなく、ガレージハウスやアトリエのような空間で選ばれることが多い素材です。
無垢材や集成材を選ぶときにあわせて考えたいのが、樹種の違いです。同じ木製でも樹種によって色味や木目、価格帯が変わってきます。よく使われる代表的な樹種を見てみましょう。

はっきりした木目と、適度な硬さが特徴の樹種。傷がつきにくく、価格帯も中程度なので人気があります。モダンからナチュラルまで幅広く合わせやすい万能タイプで、「迷ったらオーク」と言ってよいくらい採用実績の多い樹種です。

深いブラウンが特徴の高級樹種。空間に高級感と落ち着きが加わります。黒フレームとの相性は抜群で、ホテルライクな住まいを目指す方に選ばれることが多い樹種です。

白っぽく明るい色味が特徴の樹種。ナチュラルテイストや北欧風の住まいによく合います。柔らかいので傷はつきやすいものの、経年で色が深まる変化を楽しめるのが魅力。
はっきりした木目とやや明るい色味の樹種。オークに近い印象ですが、価格を抑えたいときの選択肢として選ばれることも多くあります。
意外と見落としがちなのが、踏板の厚み。数ミリの違いでも、階段全体の印象がずいぶん変わってきます。目安として、次のような使い分けが一般的です。
強度と見た目のバランスがよく、多くのアイアン階段で採用されている厚みです。「特にこだわりはない」「自然な仕上がりにしたい」という方に向いています。
ホテルライクな空間やラグジュアリーな雰囲気を目指すなら、40mm以上の厚みがおすすめ。フレームが細めでも、踏板の存在感でバランスを取れます。
25mm以下の薄めの踏板は、階段全体を軽やかでシャープな印象に仕上げられます。ただし強度を保つには樹種選びも重要になるため、設計士やメーカーと相談しながら決めましょう。
アイアン階段の完成度は、フレームと踏板の色の組み合わせでほぼ決まると言ってもよいでしょう。テイスト別によく選ばれる組み合わせを紹介します。
ウォールナットなど深い色の木材と黒フレームを合わせると、モダンで引き締まった空間をつくれます。空間に高級感が生まれ、リビングの主役になる階段に仕上がる王道スタイル。
オークやメープルなど明るい色の木材と黒フレームの組み合わせは、コントラストが際立ちつつも、木の温もりで硬さがやわらぐバランスのよいスタイル。北欧ミックスやナチュラルモダンによく合います。
白フレームと明るい木材を合わせると、圧迫感を抑えた軽やかで清潔感のある仕上がりに。狭小住宅やミニマルな空間を目指すご家庭に人気があります。
グレーフレームは主張しすぎず、インテリアに溶け込む上品な印象になります。テイストを絞りきれないときの「失敗しない選択肢」としてもおすすめです。
見た目だけで選んで後悔しないためには、実用面のチェックも欠かせません。無垢材の場合、経年で表面の塗装が薄くなると、少し滑りやすくなることも。オイル塗装なら定期的なメンテナンスで美しさを保てますが、日常のケアが楽なのはウレタン塗装のほうです。
小さなお子さんがいる場合は、踏板の先端に滑り止めのラインを入れる方法もあります。裸足で歩く前提なら、樹種選びの段階で柔らかめの木材を選んでおくと安心でしょう。
踏板の樹種や色は、写真だけでは正確なイメージが掴みにくいもの。ショールームで実物を見ながらフレーム色と組み合わせて確認するのが、失敗しないポイントです。
横森製作所のショールームでは、複数の樹種を並べて比較できます。悩んだら足を運んで、実際の色や質感を確かめてから決めましょう。
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